No one knows the world

ドラムを演奏して早17年経ちますが、成長しているんだかしていないんだか、これまでまったく自己分析したことがなかったので、日々の取組みを文章にして客観的に評価できたらなーと思ってブログをはじめました。

ハイブリッドなドラマー その2

先回の日記の続きです。
で、さっそくドラムパートを抜いたトラックをgaragebandで作ったのだった。


完成度はともかくこの他にもマイナスワントラックを色々作って、スタジオにiPadを持っていってはトラックを流しながらドラムを叩いていた。

しかしながらまた色々と欲が湧いてきた。
それは「セッションぽくやりたいなぁ」という欲である。
どういうことかというと、garagebandでつくったトラックはAメロの次はBメロ、みたいな構成が決まっている、というか当然こういうDAWソフトはそんなもんなので、その場で構成を変えるということはできない。
一方、生演奏というのはテンポが演奏する度に若干変わるし、ましてやセッションとなるとコードは決まっていても演奏の展開はどんどん変わっていく。
このような場合でも、打ち込んでおいた短いフレーズやシーケンスをドラムパターンに組み込んで演奏できればある程度対応できるのだが、そんなんできるんかなぁ…
でも、世のドラマーの中には俺がやりたいことを実現しているやつがいるはず…
というか、探してみたらけっこういた。
youtu.be

sampling padという、samplerのパッドをスティックで叩けるようなものがあるらしく、サンプリングした音をドラムパターンに組み込んで演奏している。
これは楽しそうだなぁ、と思ったがこのsampling padが必要である。

ということで、rolandspd-sを購入したのだった。

spd-sxという現行機種があるが、値段が高い(Amazonで新品が75,000円ほど)。まぁほんのお遊びなので、上記のspd-sを中古で購入した。42,000円だった。

で、さっそく色々いじってみた。
すでにインストールされている音もあるが、せっかくなのでサンプリングしたい。
まずは上の動画みたく、シンセっぽい音をループさせて簡単なドラムパターンをのせてみることにした。
ちょうど毎月不定期でやっているスタジオセッションでDJ Jazzy Jeffのトラックをやることになったので、さっそくサンプリングをしてみる。

このトラックをそのままやってみるとしてintroのストリングスみたいなシンセをサンプリングした。これをループさせることにして、もう一個エレクトリックピアノみたいな音を抜こうと思ったが、イコライザとかフィルターをかけてみてもどうしても他の音が混じってしまう(この試行錯誤はまた気が向いたときにメモる。)
しょうがないので、コードを拾ってキーボードでそれっぽい音源で弾いたものをサンプリングした。
そしてこれもループさせる。
で、セッションでやってみたのがこちら↓↓

パッドを一回叩けばループするように設定しておけば、もう一回叩くまでずっとループする。上記のとおり、今回はシンセストリングスっぽい音とエレクトリックピアノっぽい音の2つをサンプリングしたので、パッドも2つしか使っていない。

までも、これを発展させていけばなかなか楽しくなりそうな手応え感じた。


それで、どんなふうに発展させていくべきか…
rolandなんかのWEBをみるとハイブリッドドラミングというテーマで、SPDーSのような器材を生ドラムに混ぜた演奏デモを見ることができる。
こんな感じでできたらいいねぇ… と思いながら、you tubespd-sについて調べていたら、すごい人がいた。

youtu.be

なんかPCとつなげて、もはやsampling padを電子ドラム的に使っている。
超かっこいい… 生ドラムとのハイブリッドでは全然ない。
が、SPD−Sを電子ドラム、というか人力ドラムマシンとして演奏している。
おそらくだが、SPD−SをPCにMIDIで接続し、音源はPC、SPD−SはMIDIコントローラーとして利用していると思われる。
MIDI接続についてはまだ手を出せる知識はないので興味はないが、例えばTR909とか808なんかのビンテージドラムマシンの音をサンプリングして叩けば、シーケンスではない人力のグルーブによるドラムマシンサウンドが出せるんである。
これを実現するためには、バスドラムの代わりとなるキックパッドやハイハットのオープンクローズペダルが必要となる。
しかし、やはり俺も真似したくなり、色々揃えたのだった。